活動内容

生きるためのヨーガ

「ヨーガのために生きるのではなく、生きるためのヨーガをしましょう」
これは僕が講師を務める指導者養成スクールで受講生の皆さんによくお伝えする言葉です。ヨーガとは何ですか?と聞かれたら、僕は「ヨーガとは生き方です」と答えます。5000年も前から存在すると言われる伝統的ヨーガの本質的部分は「心の制御法」でした。肉体の鍛錬も、独特な呼吸法も、思想や哲学も、全ては心を自分の制御下に置き、変化する外界に捉われない健やかな生き方を習得するために行われてきました。

現代人は 仕事をし、家事をこなし、人付き合いもそこそこ行わなければなりません。インターネットやスマートフォンのおかげで世の中がどんどん便利になっていますが、その「便利代」を心の貯金を崩して支払っているようなものです。現代人の心はとても忙しく、そしてとても疲れています。ですから今、ヨーガという心の制御法である生き方が求められているのです。

疲弊している現代人が行うべきヨーガは、シンプルなポーズと呼吸です。腕が動く感覚、足が動く感覚、そしてそれらに同調して働く呼吸や心拍、血流、血圧などの諸々の微細な変化に意識を向けるだけで充分です。ほんの1時間だけでも外の世界ではなく、自分という器の内側の世界に意識を向けるだけで良いです。意識の軸足を自分に戻すだけで、心はたくさんの恩恵を受けます。忘れていた大切な事を思い出せたり、また新たな気づきがあったり。内側に定めた軸足がブレないからこそ、変化する外界にも柔軟に対応することが可能になるのです。シンプルなポーズと呼吸だけで、こんなにも多くのものが得られるのです。

ヨーガは、健やかで生きやすい方向に舵を切ることが出来ます。なぜそれが可能なのかというと、それはヨーガは自分自身で行うセルフ・コントロール法だからです。自分の肉体を操り、自分の呼吸を操り、自分の心を操る。自分自身だからこそ、心という手が届かない分野に入っていけるのです。セルフ・コントロールですから、ヨーガ指導者が生徒さんを幸せにするのではありません。生徒さん自身が舵を切り、その道へ進んでいくのです。ヨーガ指導者の役割は、まぶしくない程度の灯りを照らし、そして少しのヒントを与えるだけで良いのです。

ヨーガボランティア

自然災害が多い日本。天災が起きるたび、その状況をいつもテレビの前で見ている自分がいました。「自分にはいったい何が出来るのか」といつも考えていました。必ず最初に浮かぶのは「ヨーガ指導で貢献する」ということでした。しかしそんな思いを持ちつつ、実際に行動には移すことが出来ませんでした。思い立ったらすぐに動くというのはとてつもないエネルギーが必要です。実際に被災地へ行ってヨーガ指導をしている方々も知っていますが、本当に尊敬します。

僕にも責任のある仕事があるし、家に帰れば子供たちの面倒も見なければなりません。しかし「自分には無理だ」と決めつけるのは簡単です。そうではなく、まずは小さなことから自分に出来る行動をしてみようと思えるようになりました。被災地じゃなくてもヨーガ指導で多くの方々に貢献することは出来ます。そんな経緯から、ヨーガボランティアと称して無償でヨーガクラスを提供するという活動を行うことに決めました。

このヨーガボランティア活動に賛同して頂けるヨーガ指導者が増えれば、実際に天災が起こってしまったときにも大きな力になるのではないかと考えています。

ヴィジョン

僕が目指しているのは、ヨーガボランティアのコミュニティを創ることです。そしてそのコミュニティが全国各地に存在するような仕組みを構築することです。この活動に魅力を感じ、想いを共有し、賛同してくださるヨーガ指導者が増えるように積極的に動いていきたいと思っています。